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2015年7月22日

吉田アミ、か、大谷能生「ディジタル・ディスレクシア」


2015年8/14(金)~8/16(日)


作・音楽・演出: 吉田アミ+大谷能生
出演: 岩渕貞太、有本ゆみこ(SINA SUIEN)、吉田アミ、大谷能生 他
映像: 斉藤洋平(rokapenis/VEJ)
協力: 前澤秀登、有田尚史、片山千鶴、たきぐちがめ、春田幸江、渡辺コウヘイ、桜井圭介、川口暁 他
フライヤー写真: Hidemasa Miyake
フライヤーデザイン: 戸塚泰雄(nu)
予約管理システム: シバイエンジン
制作: 土屋光(HEADZ、SNAC)
主催: 吾妻橋ダンスクロッシング実行委員会
助成: 公益財団法人セゾン文化財団、アーツカウンシル東京 (公益財団法人東京都歴史文化財団)


公演日時:2015年
8月14日 開場 19:00 開始 19:30
8月15日 開場 15:30 開始16:00 / 開場19:00 開始19:30
8月16日 開場 15:30 開始16:00
場所:キッド・アイラック・アート・ホール 〒156-0043 東京都世田谷区 松原2丁目43-11 03-3322-5564
チケット: 予約 2500円:当日3000円
本公演のチケットのご予約は、『シバイエンジン』サービスを使用しております。
こちらのウェブサイトよりご予約をお願いいたします。


出演者プロフィール:
<吉田アミ、か、大谷能生>文筆家/即興演奏家である男女が、書き言葉を舞台上で引き裂き、揺らめかせようとする試み。

吉田アミ(よしだ あみ)
音楽・文筆・前衛家。1990年頃より音楽活動を開始。2003年にソロアルバム『虎鶫』をリリース。同年、Utah KawasakiとのユニットastrotwinとSachiko.MとのユニットcosmosのCD『astrotwin+cosmos』がアルスエレクトロニカデジタル・ミュージック部門のグランプリにあたるゴールデンニカを受賞。文筆家としても活躍し、小説やレビュー・論考を発表。著書に『サマースプリング』(太田出版)、小説『雪ちゃんの言うことは絶対。』(講談社)がある。また7月5日に行われる第19回『TOKYOポエケット』に吉田アミ×虹釜太郎初の共著詩を発表、新垣隆とのデュオアルバム『N/Y』が話題のバリトンサックス奏者で兄の吉田隆一とバンドが結成&お披露目予定。

大谷能生(おおたに よしお)
1972年生まれ。音楽(サックス・エレクトロニクス・作編曲・トラックメイキング)/批評(ジャズ史・20世紀音楽史・音楽理論)。96年~02年まで音楽批評誌『Espresso』を編集・執筆。菊地成孔との共著『憂鬱と官能を教えた学校』や、単著『貧しい音楽』『散文世界の散漫な散策 二〇世紀の批評を読む』『ジャズと自由は手をとって(地獄に)行く』など著作多数。音楽家としてはsim、mas、JazzDommunisters、呑むズ、蓮沼執太フィルなど多くのグループやセッションに参加。ソロ・アルバム『『河岸忘日抄』より』、『舞台のための音楽2』をHEADZから、『Jazz Abstractions』をBlackSmokerからリリース。映画『乱暴と待機』の音楽および『相対性理論と大谷能生』名義で主題歌を担当。東京デスロック、中野茂樹+フランケンズ、岩渕貞太、鈴木ユキオ、室伏鴻ほか、演劇やダンス作品への参加も多い。近作は『マームとジプシーと大谷能生』、入江陽『仕事』(プロデュース)など。2015年6月に初舞台主演作品となる『海底で履く靴には紐がない』(山縣太一作・演出・振付)を上演。

有本ゆみこ(ありもと ゆみこ)
刺繍アーティスト/SINA SUIENデザイナー
1986年奈良生まれ。美大を卒業後、2009年より活動開始。展覧会、コレクションの発表、ワークショップ、マンガ執筆などで活動中

岩渕貞太(いわぶち ていた)
1980年神奈川県生まれ。2005年より、『身体の構造』や『空間や音楽と身体の相互作用』に着目した振付作品を発表する。2010年から大谷能生や蓮沼執太など音楽家と共に身体と音楽の関係性をめぐる実験作を継続的に発表。その他にもア二メーション作家・現代美術家など、他ジャンルの作家とのコラボレーションにも精力的に取り組んでいる。世田谷美術館のエントランス、横浜美術館グランド・ギャラリー、六本木アートナイトでの野外公演など劇場外でも空間の特性を活かしたパフォーマンスを発表。その他ワークショップの開催など多方面で活躍している。関かおりとの共同振付作品『Hetero』で、横浜ダンスコレクションEX2012『若手振付家のための在日フランス大使館賞』を受賞。急な坂スタジオレジデントアーティスト。アトリエ劇研アソシエイトアーティスト。
岩渕貞太 身体地図

斉藤洋平(rokapenis/VEJ)
VJ/映像作家。2000年よりrokapenisとしてVJを始める。大阪・東京のアンダーグランドシーンの重要イベントでVJを務める。world's end girlfriend /mouse on the keys/DEDEMOUSE/BLACK SMOKER RECORDSの専属VJ。テクノ/ロックから前衛音楽まで幅広くコラボレーションやセッションを行う。VJと平行して大量のミュージックビデオも作成し続ける。またダンスカンパニーBABY-Qの映像作家として数々の海外公演に参加。2010年より自らのイベントV.I.I.Mprojectも定期的に開催している。

 東京にて、吉田アミ、か、大谷能生「ディジタル・ディスレクシア」が上演されます。
 「それぞれが即興演奏家/パフォーマーとして、そして同時に批評/小説/エッセイの書き手として、音楽と文学の領域を横断しながら独自の活動を続けてきた吉田アミと大谷能生が、二〇一五年の夏に初のオリジナル舞台作品『ディジタル・ディスレクシア』を、<吉田アミ、か、大谷能生>名義で発表します。彼女/彼は二〇一〇年から<朗読DUO>として、笙野頼子、夢野久作、ラフカディオ・ハーンらの小説を取り上げ、即興演奏のステージ上でそれらの言葉を揺らめかせ、引き裂くことで、声と文字と演奏とのあいだに新たな関係を見出す試みをおこない続けてきました。
 近代小説の前提である『黙読』というシステムによって書かれた言葉を、それ以前の共同体的な読みの状態に戻ることなく――つまり、いわゆる『朗読』のやり方ではなく――、90年代後半から試みられてきた(ハードコアに個人主義的な)日本のあたらしい即興演奏のマナーと倫理とに接続することによって、まったくあたらしく響かせることが出来ないだろうか? このような無謀とも言えるアイディアから、<朗読DUO>は、はじめられました。
 吉田アミの<ハウリング・ヴォイス>は、そもそも声の言語的使用・意味の伝達をまったく排除するところから形作られたものであり、大谷の楽器であるサックスは通常発話と同時に演奏されることはありません。胸と息と喉と声帯を使用しながら、その機能を言葉を伝えることとはまったく異なった状態に育て上げてきた即興演奏者が、その回路を通して、あるいは放棄して、ひとつの言葉を同時に読む。その言葉は、男性の声と女性の声のあいだで宙に釣られ、書き言葉がもともと持っていた『語り手の不明』さを明らかに示しながら、ひとつのものが同時に複数である経験をわたしたちに示してくれます。これまで清澄白河SNAC、浅草橋パラボリカ・ビス、アサヒ・アートスクエア、西麻布スーパーデラックスなどで試みられてきた彼女/彼らのステージは、現代文学/音楽の極端なオルタナティヴとして高く評価されてきました。
 今回の作品は、(Googleドライブの共有機能を駆使して)二年間にわたって書き継がれてきた長編小説『Re;D』(未発表)を元テキストとし、ダンサー/振付家の岩渕貞太、ファッション・デザイナーの有本ゆみこ(SINA SUIEN)、そして映像作家の斉藤洋平(rokapenis/VEJ)という素晴らしい作家たちとともに、音楽と映像、身体と美術にあらたな声と言葉と文字をまとわせるステージを創造します。
 『ディジタル・ディスレクシア』...字が読めなかった子供の時のことをあなたは覚えていますか? バロウズによると、言葉は宇宙からやってきた寄生体なのだそうですが、インターネットによる情報の爆発的な繁茂は、言葉と文字と声との関係をこれからどのように変えてゆくことになるのでしょうか? 観客にディジタルな失読を誘発させるだろう私たちの舞台にご期待ください。」とのこと。どんな舞台になっているのか、興味をもった方は、是非劇場に足を運んでみて下さい。
 お問い合わせは、ウェブサイトまで。

(土屋さん、お知らせありがとうございます。)

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