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2021年5月17日

ロームシアター京都<レパートリーの創造>『妖精の問題』作・演出:市原佐都子 出演者募集

時代を超えて末永く上演される舞台を製作することを念頭に、2017年から継続して、ロームシアター京都が取り組むプロジェクト『レパートリーの創造』。第五弾となる今回、鋭い感性と確かな筆力を高く評価され第64回岸田國士戯曲賞を受賞した才能あふれる新世代の劇作家・演出家のひとり、市原佐都子の代表作『妖精の問題』をリクリエーションのうえ、上演いたします。すでに再演をされ、海外での戯曲リーディングや上演オファーがある本作に取り組むことにより、あらためてレパートリー作品の可能性を拡げます。

【募集人数】
・女性役:3名程度
・男性役:1名
※全てのキャストを今回のオーディションで決定するとは限りません。

【あらすじと募集内容】
一部『ブス』 作品世界ではマイノリティである『ブス』の女学生二人が会話している。もうすぐ選挙が行われる。最近、存在感を増している『不自然撲滅党』逆瀬川志賀子の政見放送を二人は見る。
登場人物:俳優兼逆瀬川志賀子(女性)
二部『ゴキブリ』 ラーメン屋の近くに住む貧困な夫婦は、彼らの家に生息するゴキブリに悩まされている。ある日、夫は大量の害虫駆除剤を焚く。妻は妊娠しており、不意にその煙を吸い、胎児に『異常』が見つかる。ゴキブリは駆除されたかのように思われたが、その日以来『異常の』ゴキブリが出現するようになる。
登場人物:俳優(女性)、俳優(男性) ※歌唱シーンあり。
三部『マングルト』 自分自身の体内常在菌を利用して作る『マングルト』という食べ物の、創始者である小室淑子(こむろよしこ)の意思を引き継いだ礼子(れいこ)による、『マングルト』についてのセミナー。
登場人物:礼子、絵美、小室淑子(女性)

【応募条件】
・応募時点で18歳以上の方。性別、国籍は不問。
・応募前に必ず本作の戯曲(『バッコスの信女―ホルスタインの雌』(白水社、2020)、『舞台芸術 23ドラマトゥルクの未来』(KADOKAWA、2020)併録)をお読み頂くか、または国際交流基金のYouTubeチャンネルで配信中の『妖精の問題』の映像をご鑑賞ください。
・下記、スケジュール、およびオーディションに参加可能な方
稽古:2021年11月初旬~12月中旬 週2、3回程度
2021年12月中旬~2022年1月2週目 週4、5回程度
※2021年12月28日(火)~2022年1月3日(月)はお休みです。
場所:ロームシアター京都ほか京都市内の会場
リハーサル・本番:2022年1月第3週~25日(火)※基本的に毎日行います。
場所:ロームシアター京都ノースホール
【募集期間】2021年5月14日(金)~ 6月18日(金)

【応募方法】以下の資料をご用意の上、ウェブサイトからお申込みください
(1)基本情報
必要事項:氏名、ふりがな、性別、生年月日、メールアドレス、住所、電話番号
(2)『妖精の問題』の戯曲や映像の感想(400字以内)
(3)プロフィール写真(3MB以内)
(4)俳優としての活動歴
※俳優としての活動歴がない場合は、俳優以外の活動歴、または自己PR(400字以内)をお書きください。 
(5)過去の出演作品に関する映像URL(任意)
※過去の出演資料がない場合は、自己PR映像などのリンク先URLをご記入ください。
受付完了メールをお送りしますので、3日以内に連絡が無い場合はお問合せください。
※ご応募の際いただきました個人情報に関しましては、ロームシアター京都で管理し、今回の出演に関する連絡のみに使用し、それ以外には使用しないことをお約束いたします。※個人情報保護法に基づき、目的以外の使用、第三者への売却、譲渡などは一切いたしません。

【選考について】
選考メンバー:演出家、音楽家、ロームシアター京都プログラムディレクター及び担当スタッフ
(1)書類選考
応募締め切り:6月18日(金)23:59
結果発表:6月30日(水)までにメールにて通知いたします。
(2)オーディション
一次審査(一人ずつ、20分程度を予定)
対象者:書類選考通過者
実施日時:7月8日(木)13:00~21:00
7月9日(金)13:00~21:00
7月10日(土)13:00~17:00
ご都合の悪い時間帯がある場合は、WEBサイトのフォームにご記入ください。
一次審査の結果は7月10日中に通知いたします。
二次審査
対象者:二次審査通過者
実施日時:7月11日(日)14:00~19:00
二次審査の結果は7月23日(金)までに通知いたします
場所:いずれもロームシアター京都ノースホール
※オーディション会場までの交通費・宿泊費等はご自身での負担となりますのでご了承下さい。
【待遇】出演が決定した方とは、契約を取り交わした上で、リハーサルから上演終了までの出演謝金(日当、交通費を含む)をお支払いします。遠方から参加される場合は、上限額を設定した上で別途旅費の支給を検討します。
【注意事項】
・新型コロナウイルス感染防止対策のため、オーディション参加者の皆様には来館時の検温、マスク着用のご協力をお願いいたします。
・37.5℃以上の発熱があった場合は、ご参加をお控えください。

【公演概要】ロームシアター京都<レパートリーの創造>『妖精の問題』」
作・演出:市原佐都子
音楽:額田大志(ヌトミック/東京塩麹)、美術:dot architects、照明:魚森理恵(kehaiworks)、音響:稲荷森健、映像:小西小多郎、衣裳:南野詩恵
上演予定日:2022年1月22日(土)~25日(火)
会場:ロームシアター京都 ノースホール
主催:ロームシアター京都(公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団)、京都市

【市原佐都子氏よりコメント】この作品は2017年に一人の俳優とともに彼女の一人芝居として創作したものです。その後、様々な土地で再演を重ねてきました。彼女とはこの作品を通じて愛憎の念の入り混じった濃密な時間を過ごしました。いまよりもさらに独りよがりで自分勝手だった私は、俳優と向き合うこと、人と向き合うことをその時間のなかで教えてもらったように思います。そんな思い入れのある作品を今回は、一人芝居を解体し、各部ごとに出演者を変え、新しい出演者とともにリクリエーションします。この作品は、つくった私にもはかり知れない力を持っているように感じます。意見をオープンに交換し合い、必要に応じて、アップデートを積極的に行いたいと考えています。あたらしいメンバーとともに、『妖精の問題』に出会いなおすことを楽しみにしています。
<市原 佐都子/Satoko Ichihara プロフィール>
劇作家・演出家・小説家。1988年大阪府生まれ福岡県育ち。桜美林大学にて演劇を学び、2011年よりQ始動。人間の行動や身体にまつわる生理、その違和感を独自の言語センスと身体感覚で捉えた劇作、演出を行う。2011年、戯曲『虫』にて第11回AAF戯曲賞受賞。2017年『毛美子不毛話』が第61回岸田國士戯曲賞最終候補となる。2019年に初の小説集『マミトの天使』を出版。同年『バッコスの信女 ─ ホルスタインの雌』をあいちトリエンナーレにて初演。同作にて第64回岸田國士戯曲賞受賞。公益財団法人セゾン文化財団セゾン・フェローIアーティスト。

【お問合せ】ロームシアター京都(担当:眞鍋、斎藤) 電話:075-771-6051 メール:こちらのメール

(マナベさん、お知らせありがとうございます。)

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