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2020年9月 8日

新宿梁山泊第68回公演『唐版 犬狼都市』

作:唐 十郎 演出:金守珍
出演 金守珍 / 近童弐吉 / 趙博 / 松田洋治 / 水嶋カンナ / 広島光 / 島本和人 / 宮原奨伍 / オレノグラフィティ / 八代定治 / 藤田佳昭/ 奥山ばらば
えびねひさよ / 清水美帆子 / 上久保慶子 / 赤松由美 / ジャン・裕二 / 松永健資 / 二條正志 / 宮澤寿 / 野崎亨類 / 山口拳生 /染谷知里 /
諸治蘭


2020年11月14日(土)〜22日(日) 毎夜19:00開演
於 下北沢 特設紫テント(下北線路街空き地......小田急線『下北沢』駅東口・京王井の頭線『下北沢』駅中央改札徒歩5分)
9月20日[ 日] 11:00~ チケット発売開始(全席指定)
一般席:前売4,500円 当日5,000円 学生席:前売・当日ともに3,000円


 東京にて、新宿梁山泊第68回公演『唐版 犬狼都市』が上演されます。
 「大田区の地下には『犬田区』という幻想都市がある。実は大田区と『しゃべる犬』がいる地下の犬田区は、地下鉄の暗い空洞を通して自在に行き来できるという、地下鉄工事で行方不明になった『あの人』の遺体をさがすメッキーという女、彼女は背中に形見ような『ヒモでくくりつけられた爪跡のあるコンクリのかたまり』、地下鉄の枕石を背負っている。男が可愛がっていたファラダという犬は、死んだ主を追って行方不明である。臆病で人のいい保健所員の田口呆は執念の女メッキーと出会い、抵抗勢力の象徴である大田区長や駅長、その手下に怯むことなく、『房総半島の牙が東京湾から、強く大田区に咬み下されるように!』二人して犬田区を目指し旅立って行く。
 新宿梁山泊よりメッセージ 2020年6月に、花園神社特設テントで公演を予定しておりました『唐版 犬狼都市』は延期となりましたが、この11月に、本多劇場グループテント企画として、下北沢特設紫テントでの上演をさせていただくこととなりました。本作は澁澤龍彦の『犬狼都市』に想を得て描かれ、東京大田区の都市の地下に犬の王国があり、そこが地下鉄で繋がっているという奇想天外な発想に現代人へのメッセージを色濃く秘めた唐十郎の珠玉の名作です。この秋、唐十郎テント演劇の醍醐味を掲げて、下北沢の駅前に都市のメルヘンが出現します。出演は新宿梁山泊役者陣に加え、今回新たに、小劇場界で活躍の宮原奨伍、オレノグラフィティを招き、重厚で猛々しく、繊細で叙情的な劇世界を創造します。いまだ衰えないコロナ渦の中ではございますが、感染症対策といたしまして、テント演劇では馴染みある桟敷席を撤廃し、全席指定席として客席数を通常の半分に減らしてソーシャルディスタンスを保ち、換気のために側幕をよしずに変更するなど、未来へ続くテント興行への試みとして取り組んで参りたいと思います。今、演劇を講じるための新しい試みとして、何卒ご理解いただけますようお願い申し上げます。そして、この現代都市の中に、突如として現れる巨大なメルヘンの世界に、どうぞご期待ください。」どんな舞台になっているのか、興味をもった方は、是非劇場に足を運んでみて下さい。
 お問い合わせは、新宿梁山泊事務所:Tel:03-3385-7971、こちらのメールまで。

新宿梁山泊ホームページ


(染谷さん、お知らせありがとうございます。)

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