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2020年7月31日

『表現者として:ダルになったパッションや表現機能・スキルに気づかずに、漫然と演劇をやっていないか?』 小林志郎ゼミ TIS/D&TE since2015 SeasonV 8月ゼミ

『表現者として:ダルになったパッションや表現機能・スキルに気づかずに、漫然と演劇をやっていないか?』 小林志郎ゼミ TIS/D&TE since2015 SeasonV 8月ゼミ

【開催日時】8/13(木) 17:30 ~ 19:30
【会場】戸塚地域センター 会議室1 山手線『高田馬場駅』徒歩3分
【参加費】1,500円

第5期のプログラムの中核となるテーマ
1.『演劇人として(個々人として)の体力・スキル、知力、感性を磨き、その重さと職能を鍛える』
2.『合理的な創造理念、訓練方法、芸術家の倫理などを総合したプログラムを構築する』

◆8月ゼミのプログラム
1 五十音を使った滑舌訓練と息の使い方の訓練
■1呼吸で『あいうえおおいうえああきすてののてすきあ』を言う
■1呼吸で『あいうえおおいうえああきすてののてすきあ』を2回言う
2 『もしもしせせらぎです』の稽古。公開稽古に向けて

【講師からのメッセージ】
8月のゼミでは下記の音声学的理解を深めたいと思っている。『あ』行の音は、いわゆる母音であるが、それぞれの音を単独で発音する場合、喉の奥の声門の開閉が生じる。したがって、これは声門閉鎖音(Glottal Stop)になり、声門が大きく関与している。『か』行の音は、軟口蓋の閉鎖音ですから、軟口蓋が大きく関与します。『さ』行の音は、歯茎の摩擦音ですから、歯茎が大きく関与します。『た』行の音は、歯茎の閉鎖音ですから、歯茎が大きく関与します。『な』行の音は、歯茎の鼻音ですから、歯茎が大きく関与します。このように、『あかさなたな』の順番は、その発音に大きく係る部分に従って、喉の奥から口の前の方という配列になっている。この事実を理解して、自分の発声器官の動きをチェックしながら五十音のエクササイズを行う。※1 『語る・話す』芸は、最低『五十音』2行をワンブレスで処理できる資質能力を持っていたい。途中で息や舌・唇・歯の動きがフォロー出来なくなっても、達成基準をクリアするための自己との戦いに挑戦する。公開の時、息が続かなくなって苦闘するも、表現者が錬成する輝きを見ていただく。『もしもしせせらぎです』の稽古の目的を再確認する。この作品を使って、肉体と声と感性を研こう。その成果と稽古の実際を公開する。抜き稽古になってもいい。短いシーンを何回も稽古し、台詞の演劇的機能、声をコントロールするスキル、感情(俳優のものと観客のもの)を処理するスキル、これまでにない肉体の精緻なコントロール・スキル、俳優のパッションと役のパッションを融合させる手がかりを探求する。私たちのパッションは衰えていないか? ダルになったパッションや表現機能・スキルに気づかずに、漫然と演劇をやっていないか。※2 次に、アンサンブル演技について議論し、実践する。小林 志郎
※1『言語学の基礎』アカサタナの謎:音声学の基礎(弘前大学)
※2 performing artsは、心と身体のエネルギーを燃焼させ、汗をかく芸術行為と考える。特に稽古においては。そういう激しいエネルギーの燃焼を、稽古のなかで体験しよう。

【このような方のご参加をお待ちしております】
・学びを深めたい俳優・演出家
・演劇的アクティブ・ラーニングを探求する方
・演劇教育を導入したい教育関係者
・演劇部顧問の先生方
・演劇教育に興味・関心のある大学生(条件が整えば、卒論・修論の指導を行います)
・一般の方
【ゼミ予定日】毎月 第2木曜開催   ※単発での参加も可能 ※新型コロナウィルス感染拡大防止対策のため、予定変更の場合もある

【講師】《小林志郎》東京学芸大学名誉教授・元副学長。有明教育芸術短期大学終身名誉学長。高等教育におけるパーフォーミング・アーツ(演劇・舞踊・音楽)教育のフィロソフィの構築とその実際に尽力。理論の中心は、日本の伝統芸術(能狂言と歌舞伎、日本舞踊、日本の伝統音楽)の基礎教育と西洋の芸術教育との融合におかれた。専門は演劇教育学、現代演出論。本ゼミのトータルコーディネーター。

【お申込はこちらから】
メール  演劇教育研究ゼミ事務局 (氏名・参加申込回・一般/学生・お電話番号をご明記ください

新型コロナ感染拡大防止対策に努めて開催いたします。ご協力をお願いいたします。どうぞよろしくお願いします。

(いちさん、お知らせありがとうございます。)

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