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2019年10月 3日

文学座「メモリアル」

作・演出:作:松原俊太郎 演出:今井朋彦
キャスト:太田志津香 / 上田桃子 / 前東美菜子 / 神野崇 / 山森大輔 / 萩原亮介
スタッフ:美術: 乘峯雅寛 / 照明: 阪口美和 / 音響: 藤田赤目 / 舞台監督: 岡野浩之 / 制作: 梶原優、田中雄一朗、佐藤竜太郎 / フライヤー: 矢萩多聞


日時:2019年12月3日~15日
場所:文学座アトリエ 東京メトロ丸ノ内線 『四谷三丁目』駅より徒歩9分 
料金:前売り:4600円 当日:4800円 ユースチケット(25歳以下):2700円

 東京にて、文学座「メモリアル」が上演されます。
 「登場人物は、花嫁、独身者、娘、入国者、取次者、相続人の6人と、ほかたくさん。それぞれの行く末を抱えた6人が交叉点のまん中で衝突(!)します。川のように流れていた時間が中断し、人びとの足は止まり、そもそもふおんだった空気はさらにふおんになり......みんなで、なんとか、出口を見つけられるでしょうか......
 当然ながら人物たちはこうしたあらすじからは脱出します。言葉というのは便利なもので、いま、とか、ここ、で起きていることを明確に差し出すことができません。そのせいもあってか、不足が、軋轢が、格差が、対立が生じ、みんなばらばら、罵声あるいは沈黙。というのが、人物たちが身をさらす、ふつーの背景です。ふつーの背景では、必ず、どこかに不足の動きが発生し、拡散します。いま、とか、ここ、に不在なのは人権ではありません、キボーの叙情事です。(松原俊太郎)
 文学座は今年で82年目を迎えた劇団です。現在も、江守徹、角野卓造、渡辺徹、今井朋彦らが舞台や映像で活躍しており、洋画、海外ドラマの吹き替えにも活躍の場が広げている劇団です。今回12月に文学座がお届けする作品は、岸田國士戯曲賞を受賞した松原俊太郎による最新作『メモリアル』。本作の作家である松原俊太郎氏は東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所による原発事故を背景にした『山山』という作品で、今年岸田國士戯曲賞を獲得し、演劇界の次代を担う作家として注目されています。演出を務める今井朋彦は、近年『真田丸』、『メゾン・ド・ポリス』等の連続ドラマに出演するほか、演劇・ミュージカルでも活躍しています。文学座を代表する俳優の一人です。今井が『忘れる日本人』(松原俊太郎作、地点、KAAT、2017年)を観て、『新たな価値観との出会い』を果たしたと感じ、松原氏にラブコールを送ったことでこの企画が実現しました。現代の日本では珍しい"劇作だけを行う劇作家"による"問題作"を初演出の今井がどう色付けていくのか。」どんな舞台になっているのか、興味をもった方は、是非劇場に足を運んでみて下さい。
 お問い合わせは、文学座03-3351-7265(10:00~18:00/日祝休)、またはこちらのメールまで。


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(梶原さん、お知らせありがとうございます。)

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