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2017年4月11日

鳥の劇場2017年度<創るプログラム>「イワンのばか」

原作:L.トルストイ
台本:永山智行 演出:中島諒人

2017年5月19日(金)~22日(月)・25日(木)~28日(日)
5月19日(金)・25日(木)19:30開演
20日(土)・21日(日)・22日(月)・26日(金)・27日(土)・28日(日)14:00開演
会場 鳥の劇場(鳥取県鳥取市鹿野町 電話0857-84-3268)
チケット 大人:2,000円/18歳以下:500円/中学生以下無料

 鳥取にて、鳥の劇場2017年度<創るプログラム>「イワンのばか」が上演されます。
 「頭のいいやつは何を使って働くか知ってるか? 馬鹿だからね、おれたちは。そんなことわかりゃしないよ。
 『イワンのばか』は、1885年にロシアの文豪トルストイによって書かれた素朴で漫画みたいな物語。働き者で無欲な農民イワンに悪魔が目をつけ、彼を破滅させようと考えるのですが...。『ばか』は私たちの日常の中では否定的な価値の言葉ですが、この物語の中では、ちょっと違った意味になっています。誰でも楽しめると同時に、現代を見つめるためにとても意味深い視点を提供してくれる作品です。
 2017年度の活動方針は『豊かさってのは金のことか?それだけじゃない?じゃあ、もう一度考えよう。豊かさってなんだ?』とします。ロシアで起きた革命から100年となる2017年。革命によって現実に生まれた社会体制は極めて問題の多いものでしたが、大衆化と産業化の進行、貧富の差の拡大、社会の非人間化という課題に対し、より多くの人の幸福と平等を求める偉大な実験という側面もありました。現在、格差が進行し、社会的な分断による問題が様々に噴出しています。前の世紀の巨大なうねりの一つを作ったあの時代を考え、戦争という悲劇を繰り返すことなく、どうやって支え合って生きる新しい社会を作っていけるか。そんなことを考える2017年の第一弾公演です。トルストイが、『イワンのばか』を書いたのは1885年。日本は明治18年、植民地主義がアジアに及び、日本は近代化を急ぎ、他のアジア諸国に影響力を行使しようとしていた時代。ちなみに鳥取が誇る俳人・尾崎放哉が生まれた年でもあります。ロシアでは、資本主義という経済システムが本格的に動き始め、手を使わないで頭を使って稼ぐことが、暴利とも言える富と不公平を生んでいました。現在の我々には当然に思えてしまう非人間性や狡猾さの圧倒的優勢。それへの新鮮な驚きと怒り、大衆の目覚めへの期待が、文豪にこの物語を、この平明な文体で書かせたのだと思います。台本は、宮崎を拠点に活躍する劇作家永山智行さんに依頼しました。原作の魅力を引き出しつつ、作家のテイストを加えたとても力のあるテクストが生まれました。誰でも楽しめるほがらかさの中に、現代の我々があきらめと共に受け入れてしまっている暴力や不条理を浮かび上がらせる上演にしたいと思います。鳥の劇場芸術監督 中島諒人」どんな舞台になっているのか、興味をもった方は、是非劇場に足を運んでみて下さい。
 お問い合わせは、こちらのメールまで。


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