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2017年3月21日

文学座『青べか物語』

作・演出:原作:山本周五郎 脚色:戌井昭人 演出:所 奏
キャスト:坂口芳貞/押切英希/松井 工/上川路啓志/山森大輔/萩原亮太/つかもと景子/高橋紀恵/鈴木亜希子/下池沙知
スタッフ:装置:石井強司 照明:阪口美和 音響:藤田赤目 衣裳:宮本宣子 舞台監督:寺田 修


日時:2017年5月12日(金)~26日(金)
場所:文学座アトリエ (JR中央・総武線 信濃町駅徒歩5分/東京メトロ丸ノ内線 四谷三丁目駅徒歩9分)
料金:前売り:4,300円 当日:4,600円 ユースチケット(25歳以下)2,500円

 東京の劇団文学座が、公演『青べか物語』を上演いたします。
 「うらぶれた漁師町、浦粕を訪れた"私"。ある日"私"は、芳爺さんと呼ばれる老人から、町で笑いものになっていたボロ船『青べか』を買う羽目に。そのまま浦粕に住みついた"私"はやがて町の人たちから"蒸気河岸の先生"と呼ばれるようになる。この物語は"私"が浦粕で見聞きした出来事、出会った人たちの話である。
 2017年、文学座アトリエの会が据えたテーマは【新しい台詞との出会い】。劇団が来年創立80周年を迎えるという時期に、その先20年をも見据えた新しく意欲的な表現、日本の劇作家による新しい台詞との出会いを目指しました。具体的には『文学座と接点のなかった日本人劇作家による新作書き下ろし作品』、もしくは『文学座では上演されることのなかった、または上演頻度の少なかった明治期以降の日本人劇作家による新演出作品』の2題。その先鞭を担うのが、今回脚色を務める戌井昭人。パフォーマンス集団《鉄割アルバストロスケット》を主宰するほか、小説家としても活躍するなど、いま表現活動の分野で異彩を放っている一人。文学座創立メンバー戌井市郎を祖父に持ち、自らも付属演劇研究所に入所していたなど、実は文学座DNAを色濃く持つ作家で、今回据えたテーマにはうってつけの人選と言えます。また、今回が初演出となる所奏は、2012年にあうるすぽっとのプロデュース公演『季節のない街』で戌井の演出助手を務めた際、同じ山本周五郎の『青べか物語』脚色への意欲を聞き今回の企画を立案。うらぶれた漁師町浦粕の独特の狡猾さ、愉快さ、質朴さをもつ住人たちは、戌井が小説で描く登場人物そのままで、山本周五郎が描いた昭和の初めの世界が平成の作家と出会って"新しい台詞"が生まれる予感に溢れます。」どんな舞台になっているのか、興味を持った方は、是非劇場に足を運んでみてください。
 お問い合わせは、こちらのメールまで。


文学座ホームページ


(最首さん、お知らせありがとうございます。)

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