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2016年9月 2日

演劇企画『ある』「ユビュ王」

原作: アルフレッド・ジャリ
上演台本・演出:堀益和枝
出演: 古川真司 沢海陽子(マウスプロモーション) 石坂史朗 平田三奈子(劇団黒テント) 小野寺亜希子(テアトル・エコー)  里美和彦(流山児事務所) 高麗哲也 高橋健夫声の出演:近藤弐吉 他
音響:矢作理 照明:江花明里

上演日時
2016年10月13日(木)19:00~ 
14日(金)19:00~ 
15日(土)14:00~、19:00~
16日(日)14:00~ 
17日(月)13:30〜、 18:30〜
* 上演後、アフタートークをする予定です。どの回かは上演間近になってwebにて発表します。
料金: 前売 3600円 当日3900円
場所 ART THEATER かもめ座 (杉並区阿佐ヶ谷南3−5−2−B1)
東京メトロ 丸の内線『南阿佐ヶ谷駅』徒歩8分
JR『阿佐ヶ谷駅』徒歩15分


 東京の演劇企画『ある』が、公演「ユビュ王」を上演いたします。
 「演劇企画『ある』が今年も新作をお届けします。今回はアルフレッド・ジャリ原作の『ユビュ王』をお届けします。原作は1888年のものです。主人公ユビュ父が王位簒奪してやりたい放題をする破綻した人格、当時としてはありえないほど下品で卑猥な悪口(くそったれというセリフ自体舞台で話すなど当時はありえなかった)で有名です。その結果、不条理演劇の祖とみなされ、シュールレアリズムやダダイズムに影響を与えました。そのせいか、『前衛性』や『不条理性』を強調した動く『シュールレアリズム絵画』の様な『ユビュ王』が多いです。ですが、今回の演劇企画『ある』は違います。作品構成も不条理性を抑えています。また、この作品の持つ風刺性に注目し、19世紀のフランスを風刺した作品を現代の風刺作品に変え、新たな命を吹き込みます。
 風刺作品として鋭いものにするために、2014年の『戦争で死ねなかったお父さんのために』で使ったブッフォンという芸能を使います。ブッフォンとは、中世ヨーロッパに存在した、社会のアウトカーストです。彼らは自分たちを排斥した権力者のモノマネをして笑いを誘います。つまり、一種のパロディーを演じるのです。このブッフォン芸を、ジャック・ルコックが自身の演劇学校に取り入れ、現代再び人気となり、ヨーロッパ、特にイギリスやフランスではブッフォン劇場というブッフォン芸を専門に見せる劇場もあります。今回のユビュ王も、どこの世界にでもいる権力を握った人の醜さをパロディーにして笑い飛ばしたいと思います。(ブッフォンとは何かを知るためにいらして下さっても嬉しいです。)
 今回、演劇企画『ある』にしては珍しく、ベテラン俳優を中心とした舞台です。芸歴の長い俳優陣に囲まれ、主宰は武者震い状態です。出演者の信頼に応えるべく、全力で取り組んでおります。是非、演劇企画『ある』の『ユビュ王』をご覧になりにいらしてください。劇場でお会いできる事を楽しみにしております。」どんな舞台になっているのか、興味を持った方は、是非劇場に足を運んでみてください。
 お問い合わせは、こちらのメールまで。


演劇企画『ある』ホームページ


(ほりますさん、お知らせありがとうございます。)

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