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 シアター・クロスロード 劇団ホームページを作ろう!
Lesson 15: 劇団員を募集しよう(2) 〜募集は誠実に、あたりまえですが〜
すっかり管理人のおやすみ代用企画と化している当コンテンツ。みなさまいかがお過ごしでしょうか。担当のグラッツイエと申します。今回もクリスマス会に出る代用として更新がございました。
うわ、のっけからやさぐれてんな。まあそういうな。わしらもこうやって出番あるし。演劇ニュースサイトのコンテンツとして、出番があるのにやさぐれるのはあかんで。チャンスが来たら死にものぐるいでつかみ取る、それが大事や。全国の演劇人のみなさんも同じ気持ちやで。
チャオ…。なんや、今日はえらいええこというな。管理人が熱に浮かされてるからか?
ちっ、せっかくかっこよく決めたのに。でも自分でもええこというたと思う。
自画自賛や。ほっとこ。今日は具体的に募集記事をどうするかってことなんやけど。
おのれ。あとで体育館の裏にこい。
怖。あれってなんで体育館の裏なんやろ?
もうええわ。前回は募集のタイプについて考えて、きみらの劇団はオーディションにしよう、いうことやったな。
そやねん。劇団のカラーもはっきりしてるし、腕に覚えのある人にきてほしいからな。
よしゃ。その募集記事を作るにあたって、注意した方がよさそうなことをかんがえていこ。要はバイトの募集と同じに考えればいいってことなんやけどな。
?なんで?うちら給料払われへんで。
そういう問題じゃなくて。募集する側からすると、しっかりした人に来てほしいわけやから、いい加減に記事を書くんやなくて、記事を読んで納得してきてもらうってことに気をつけなあかん。
なるほど。そういう意味ではうちらは雇う側やからな。
採用にかんする理論にリアリスティック・ジョブ・プレビュー(RJP)っちゅうのがある。採用の時に悪いことも包み隠さず話して、納得ずくで採用された従業員はあまり不満に思わないっちゅうことなんやけど、劇団員募集の時はこれを頭に入れとく必要があるんや。つまり今の劇団システムっちゅうのは、劇団員の自己負担なしに運営するのはほぼ不可能なんやな。その現状を変えるためにうちらもこうやってがんばってるんやけど、そこをちゃんと説明しない限りは、きてもすぐやめられてまう。団費は月いくらか、ノルマはあるんかないんか、週何回、どこで、どのくらい稽古するのか、少なくとも団費とノルマについてはしっかり説明する必要があるんちゃうかな。
うーん、いうてることは正しいけど、それで誰も応募してくれへんかったらどないしたらええのん?
でもあとでごねられるよりましやろ。演劇人は基本的に貧乏や(註:管理人の偏見です)。それは他方では世間のことをよく知っとるということもできる。「カネがなくても芝居はできる」とかいう人には、結局いっしょにやっていいものはできへんような気はするで。その貧乏を乗り越えても芝居がしたいという人なら、技量はともかく熱意は測れるような気はするけどな。
そうかー。うちも貧乏な人多いもんなー。稽古の時間あけるために深夜のバイトはいったり…。そこまでできるからいいものができるんかもなー。
それに記事は書き方の問題で、バイト情報誌みたいに「応相談」とか書いとけばええねん。高校生とかは収入もないやろうし、そのあたりの門を閉ざすべきでもないと思うしな。
わかった。実際に記事を書く時にはどんなことに気をつけたらええのん?
よしゃ、じゃあまずこの2つの記事を見比べてみ。どない思う?
架空劇団こんちきしょうパンダ、劇団員募集

 弊劇団では戦力になっていただける劇団員の方を募集しております。募集条件は下記の通りです。
  1. 対象:高校生以上の健康な方、芝居に対し熱意のある方。性別・国籍は問いません。
  2. 団費:月1000円(高校生以下の方応相談)
  3. チケットノルマ:有(公演により金額は変動)
  4. 公演:定期公演年2回
  5. 稽古
    1. 週3回、公演期間中は毎日
    2. ぽわんぽわん市内(公民館などを利用)
    3. 稽古は夜で、参加できる方対象
  6. 審査:応募した方には簡単な面接を実施します。
  7. その他:芝居はナンセンスギャグを志向しており、その手の芝居が好きな方が好ましいです。
 興味を持った方は、下記までお問い合わせください。たくさんのご応募をお待ちしております。

こんちきしょうパンダ制作 グラッツイエ
メール:grazie@engeki.org
こんちきしょうパンダのホームページへ
ミ☆ギャグ好きのつわものども、かかってこいや!ミ☆

 ふざけた集団、架空劇団こんちきしょうパンダでは、今劇団員を出血大サービスで募集中☆元気なヤツならかかってこい!ロシア人でもチュニジア人でもかまわねえぜ!(日本語しかしゃべれないけど。弱!)団費は月1000円もらうけど、損はさせねえ!というか代表早く今月分払って!チケットノルマはもちろんあり!どしどし売ってくれ!稽古はぽわんぽわん市内を転々とジプシー生活なので、どこにいるかは風に聞いてくれ。年2回の公演に出られるかどうか、腕に覚えのあるヤツはとりあえずオーディション受けてみろっつーの。おれたちのギャグセンスにあえば即舞台に立てる。とりあえずメール!まってるぜ!

こんちきしょうパンダ制作 グラッツイエ
メール:grazie@engeki.org
こんちきしょうパンダのホームページへ
左の方はちょっと怖いな…。いかにもきっちりしてそう。こんちきしょうパンダっていう変な名前とのギャップで何ともいえない味わいが…。
最後の方美味しんぼみたいになっとるで。でも左はわざと堅苦しく書いてん。上に上げた条件はぜんぶ書いてあるけど、これだとちょっと厳しそうやな。ギャグの劇団ならなおさら。
でも右はいかにもまじめにやってなさそう…。冒頭の「ふざけた集団」という表現がぴったりやな…。
誰がメール出すかって感じやな。こういう人はきっと、応募する人の気持ちを考えてないか、考えすぎて変になってるかのどっちかやな。落ち着いて考えればわかる。気軽さをアピールしたいのかもしれへんけど、少なくとも世間にすれた演劇人には通用せえへんな。でも左もちょっと堅苦しすぎる。「自分が応募したい記事の内容か」を考えて、もうちょっと柔らかめに書いた方がええな。
けど両方とも条件がちゃんと書いてあるから、検討する材料にはなってるものな。右もメールは出さへんけど、意外に考えさせるもん。
そや。「検討する資料」になってるからやな。だから、
  • 条件面をきちんと記載する
  • あくまで誠実に、でも堅苦しくならない文面に
  • 連絡先を忘れずに記載
を守っておけば大丈夫やな。あまり珍しくもない、当たり前のことやけど。
そやな。「自分が応募したい文面」を考えればええんやな。よし、やってみるわ。
じゃあ今回は、「こんな文面は応募がこなさそう」っちゅうのを考えて見とこか。
<ケース1>
劇団○○○○は、「夢想、破壊、呪い、ガッデム」を基本コンセプトに活動しています。そもそも現在の演劇界にとって不足しているのは…(十数行にわたって説明:中略)…だからわれわれは5つの活動ポリシーをもち、演劇界に風穴を開けるべくがんばっています。一つは…(また数十行にわたって説明:中略)…そんな劇団を率いるのは代表の××××。××のプロフィールは …(またまた数十行にわたって説明:中略)…そんな劇団○○○○は劇団員を募集しています。お気軽にお問い合わせください。

→ポリシーを説明しすぎです。わかってもらいたいのはわかりますが簡潔に。

<ケース2>
劇団○○○○は劇団員を大募集!健康な方なら誰でもOK!まずはメールを!

→説明がなさすぎです。情報がないのに検討はできません。

<ケース3>
劇団○○○○は劇団員を募集中!ぐだぐだ言うヤツはこっちからお断り。フィーリングさえあえばそれで十分。センスないのもNG。俺たちと一緒に暴れられるヤツだけメール希望!

→えらそ。かっこつけてるつもりでしょうが、わかってもらえません。

<ケース4>
劇団○○○○は劇団員を募集しています。団費は月10000円。それに見合う芝居をしますので、払える人だけ来てください。お待ちしています。

→募集よりもうすこし経営努力をしてください。お金儲けならもっといい手段がありますよ。

<ケース5>
劇団○○○○は劇団員を募集しています。初心者でもすぐに舞台に立て、スポットライトを浴びることができます。また、効率的な劇団運営により、出演者には高額のギャラを支払います(月給)。

→将来的にはこうなることが理想ですが、現時点ではあやしさ満載です。うますぎる話には気をつけましょう。

<ケース6>
劇団○○○○は女優大募集!成功すればテレビへの出演もあり!女子高生・女子大生は今すぐメール!

→明らかに怪しいです。売り飛ばされたりひどい目にあいますよ。

…途中から「こんな記事には気をつけろ」に趣旨が変わってるんやけど。
…そうやな…管理人の悪のりがすぎたようやな…。
まあ、ああならんように気をつけるわ…。
そうしてくれ…。とにかく募集記事はバイトの募集と同じように、誠意を示すことが一番大事っちゅうことやな。いい劇団員があつまりますように。それじゃまた次回に、チャオ!
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Performed by Grazie and Chao
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